年収100万円時代のヘッドホン選び♪


さて、先日(?)発売された『萌えるヘッドホン読本』には2万円以上の“高級モデル”ばかりが紹介されていて
庶民にはそうホイホイと手が出せないので、もっと現実に即した価格帯で良いものはないのか…ということで、
「貧乏人に優しいヘッドホン選び」を自腹を切ってやってみた結果です。


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しかし…おかしいと言えばおかしいですよね。あの本。
数万円以上とかするような高級モデルばっかり紹介されているんですもの。
…そうじゃない!!そうじゃないんだよ!!
値段が高い製品なら性能が高いのは当たり前なんだよ!!
でもそうなると金持ちしか買えないんだよ!!
だから我ら一般市民はそこそこの値段だけどけっこう使える製品が知りたいんだよ!!
つまりは、ミシュ○ンガイドみたいな感じですよね。
都会にある超高級料亭とかなら美味いのは当たり前なわけで、そんなところを教えてもらっても
庶民はそうホイホイ寄れないんです。
本当に知りたいのは近所にある安くて美味い店なのです。
では適当にやってみたいと思います。

表記についての説明

メーカ:メーカ名です。
型番:型番です。
実売価格(○年○月現在):○年○月現在の「価格.com」の最安値を参考にしています。
形式:密閉式か開放式か…など。
プラグ:通常サイズかミニプラグか…など。
コード:長さや太さ…など。
付属品:本体以外に何か付いてくるかどうか。
装着感:装着するとどんな感じか。
重さ:装着した時に感じた重さ。
使ってみた感想:実際に曲を聴いてみた感想や、その他気付いたことなど。

その他のカタログスペックは書いてもあんまり意味がない…というか、
音楽関係はド素人である私にはさっぱり意味が分からないので表記していません。(ぉぃ
従って、その辺りのことを知りたい人は各自メーカのHPなどで調べて下さい。
そして各種感想などは全て私の主観による判断なので、本当に参考になるかどうかは分かりません。
でもまぁ素人なら素人なりに感じたままに良いか悪いか書いてますから、
一般人にはこういう印象だよ…という目安くらいにはなるかな〜と思います。

視聴環境

私は基本的にゲーム音楽か軍歌しか聴かないので、その他の曲については一切考慮していません。(笑
そう…『萌えるヘッドホン読本』にはヴォーカル曲についてしか書かれていなかったので、
そっちの理由からも私にとって全く役に立たないんです。
だから世界のどこかに存在しているであろう、同じ嗜好の貧乏人に捧げる企画なのです。
それと、前述の通り音楽知識は皆無ですから、ジャンルがどうとかどのパートが云々といった表現は出来ません。
そんなわけでとりあえず、「低い音が…」とか「高い音が…」という感じで書いてしまうのはご容赦下さい。

再生するハードは一般的な使用状況を考え…
PSP-2000(CFW 4.01 M33-2 ATH-CK90PRO以降は5.00 M33-6)とします。

使用する曲は以下の通り(フォーマットは全てWMA 160kbps)
Atheistic Love -the clean rooms treatment-
(「k.h.d.n.showcase ver.INH」より)

you can't fxxk me
the extraordinary people
the clean rooms
Electric Chair - Terminal Hardcore mix -

(「KAROUS ORIGINAL SOUNDTRACK - SPRING RAIN -」より)

INORGANIC BEAT
BOSS SCENE 6

(「DARIUS REMIX」より)

GALLANTRY -Daisuke Nagata-
(「雷電IV オリジナルサウンドトラック 〜Ultimate of Raiden〜」より)

Thermal Resolution
Constructive Demolition
Ultra Yak

(「TEMPEST 2000 THE SOUNDTRACK」より)

YO-KAI Disco
Mantra

(「まもるクンは呪われてしまった! サウンドトラック」より)

メタルマンステージの曲
クイックマンステージの曲
フラッシュマンステージの曲
ロックマン2のワイリーステージ前半の曲
ロックマン3のタイトル曲
ハードマンステージの曲
ダークマンステージの曲

(「カプコンミュージックジェネレーション ファミコン音楽全集 ロックマン1〜6」より)

ロックマン2のワイリーステージ前半の曲
スパークマンステージの曲
マグネットマンステージの曲
シャドウマンステージの曲

(『ロックマンメガワールド』のBGMを直接録音したもの)

THEME OF MUSHA ALESTE
FULLMETAL FIGHTER

(『武者アレスタ』のBGMを直接録音したもの)

メタ女メインテーマ 〜徹底抗戦だ!〜
炎の中での戦闘
市街戦
援軍だぜ、やっほ〜

(『メタ女』をAnex86で起動してBGMを直接録音したもの)

軍艦
軍艦金剛
ハワイ大海戦
赤城の奮戦

(「歴史的日本海軍行進曲集」及び「歴史的日本海軍軍歌集」より)

空の神兵
月月火水木金金
日本陸軍
抜刀隊
加藤隼戦闘隊
愛国行進曲
軍艦行進曲
英国東洋艦隊潰滅

(「軍歌」「軍歌大全」等…その他の拾い物より)


ヘッドホン編

メーカ:松下
型番:RP-HT260
実売価格(2009年01月現在):1500円前後
形式:密閉式
プラグ:標準/ミニプラグ両用可能。変換プラグはネジ式ではないので他の物に流用出来ます。
コード:約3.5mのストレートタイプ。全体的に細くて頼りない感じ。しかも両方から出ているので邪魔です。
付属品:特に無し
装着感:ギリギリで耳全体を覆ってくれるうえに軽いので悪くは無いです。イヤーパッドの堅さは普通。
重さ:軽めだと思う。
使ってみた感想:全ての音が籠もって聞こえるのに音量だけがデカくて、長時間使用していると頭が痛くなってきます。
まぁ…アナログのテレビやラジオ用ならば使えるんじゃないでしょうか。
ひたすら軽いのが魅力ですが、かなりかさばるので持ち運びには向きません。
性能はまさに値段通りといった感じかと。
音量を固定して他の機種と比べた場合、音はかなり大きめに出力されるようです。

メーカ:SENNHEISER(ゼンハイザー)
型番:HD 215
実売価格(2009年01月現在):7000円前後
形式:密閉式
プラグ:標準/ミニプラグ両用可能。変換プラグはネジ式。強度的には問題なさそう。
コード:最大約3mのコイル式。太さは中程度。それなりに耐久度はありそう。
付属品:専用の収納ポーチ。合皮製っぽいですが、紐は貧弱です。
装着感:余裕で耳全体を覆ってくれるので良い感じです。イヤーパッドの堅さは柔らかめ。
重さ:軽くもなく、重くもなく?
使ってみた感想:低音が出ていないわけじゃないんですが、
どうしてもズンズン来るはずの音(ドラムの「キック音」って言うんですか?よく知りませんが)がイマイチ来ない感じがします。
なので、背中が痒いのにそこまでは手がもう少しのところで届かない…みたいなもどかしさを覚えます。
とにかく全体的に微妙に迫力が足りないんですよね。
…というのは使い始めの感想で、それからしばらくエージングのようなことをやっていたら多少は改善したようです。
「you can't fxxk me」のピアノの音も埋もれさせずに拾ってますし。
しかし何となくクリアさに欠ける…というか…こもった感じがするような…奥行きが感じられない気がしますね。
キック音が足らないのは変わっていないので、そこは私としては致命的です。
ですが、低音を強調しまくるボーズのスピーカに接続すると弱点がフォローされて良い感じになります。
他のヘッドホンだと低音がうるさくてちょっと耳が痛くなるので、代わりにこれを使うと逆にバランスが取れるようです。たぶん。
そんなわけで、接続する機器を選べばまだ使えそうですね。
えー、とりあえず、ファミコン・メガドラ・FM音源と、古い軍歌を聴く用途になら何の問題も無いです。
(音のバランスが悪いのは間違いありませんがね)
…どうしてもこもった感じに聞こえるのと、汎用性なんかを考えると「あと一歩!!」という評価になりますけど。
あと、ロゴ部分が金属だったりするデザインは良いんですが…目茶苦茶かさばるので持ち運んで使うものじゃありませんね。
でも長時間装着していても疲れにくいのはグッド。
音量を固定して他の機種と比べた場合、音は大きめに出力されるようです。

メーカ:フィリップス
型番:SHP8900
実売価格(2009年01月現在):6000円前後
形式:開放式
プラグ:標準/ミニプラグ両用可能。変換プラグはネジ式。強度的には問題なさそう。
コード:約4mのストレートタイプ。ケーブルをまとめられるゴムの帯付き。太さは太めで丈夫そうだが固いので束ねてある癖が抜けにくい。
付属品:専用の収納ポーチ。ナイロン(?)製でマジックテープ式。
装着感:余裕で耳全体を覆ってくれるので良い感じです。イヤーパッドの堅さは柔らかめで、感触も非常にソフトです。
重さ:若干重い感じが。
使ってみた感想:さすがに開放式だけあって(?)音に切れ味があるような感じがします。
キック音がちゃんと来るのは好印象ですけど、それだけに低音の元気が良すぎて(もしくは高音が弱くて?)
「you can't fxxk me」のピアノの音は微妙に埋もれてしまっているような気が。
でもその分低音の迫力は出ますね。ええ。
なので、高音部分を気にしないのであれば問題なく使えると思いますよ。
メガドラ音源は無駄に良い感じになりますし。(笑
長時間の使用にも問題ない作りなんですが…デザインがダサいのとデカいことが影響して持ち運ぶには微妙です。
それに開放式ですから音は普通に漏れます。公共の場所での使用は控えましょう。
というわけで、自宅使用が最適なんじゃないかと思います。
音漏れだって壁を隔てていれば大丈夫なので、深夜だけど大きな音で聴きたい時には役立つでしょう。
離れた位置のジャックに接続したり部屋の中を歩き回ったりするなら、長いコードは価値がありますしね。
ちなみにヘッドホン本体にも小さいコネクタがあって、コードが抜き差し可能になってます。
あんまり意味がないような気がしますけど…持ち運ぶ時に多少は有利になるんでしょうか?
総評としては…かなり良いと思います。
ただし前述の通り、使える場所は限られてしまいますね。
ですが費用対効果は高いでしょう。それなりに。
音量を固定して他の機種と比べた場合、音は少し小さめに出力されるようです。

メーカ:オーディオテクニカ
型番:ATH-PRO700LTD
実売価格(2009年01月現在):18000円前後(限定版でなければ11000円前後)
形式:密閉式
プラグ:標準/ミニプラグ両用可能。変換プラグはネジ式。強度的には問題なさそう。
コード:通常時約1.2m、最大約3mのコイル式。太さは中程度。それなりに耐久度はありそう。
付属品:専用の収納ポーチ。合皮製っぽいですが、紐は貧弱。メーカのロゴ入り。字は金色。
装着感:イヤーパッドが微妙に小さいので耳が潰されてしまう。さらに固めで押さえつける力が強く、長時間使うと血流が阻害される感じが…。
重さ:重めかな〜と。
使ってみた感想:済みません。これだけ値段が突出してしまっています。(汗
でもとりあえず「一万円台」には収まっているのでどうかご勘弁を。
限定版だとどういう違いがあるのかどうしても確かめたかったんですよ…。
それで、さすがにわざわざ「低音強化」と書かれているだけあって、確かに低音は凄いです。
本当にズンズン来ますね、ズンズンと。
しかもそれだけがやけに強調されているわけではなく、他の部分もちゃんと聞こえてくるんですよ。
でも明らかに低音が強くなっている!!というのが分かるんですよね〜。
そういうところが安い機種との違いなのかな〜と思います。
というわけで、これを使うとメガドラ音源やFM音源なんか凄いことになります。
むしろちょっとウザいくらいに低音が効きますから。
そしてファミコン音源ですら余計な迫力が…(笑
とにかく、全ての曲がダイナミックになること間違いなし!!
…が、前述のようにイヤーパッドが固くて押さえる力も強めになっているので、
ずっと使っていると血行不良になる感じがして頭痛がしたりするんですよね…。(汗
性能は良いんですが…どうやら私の耳(頭)には合わないようです。
逆にそういう不具合を感じない人で、低音が好きならば愛用品になるのではないでしょうか。
限定品だけになんかテカテカして高級感溢れるデザインですし、
さらに折りたたみ可能なので携帯性にも優れていますから。
まぁ…とりあえず一度視聴出来る店に行って装着感を確かめた方が良さそうですね。
たぶんガワの作り自体は通常版でも同じでしょうから、店頭に限定版が無くてもそっちで確かめれば大丈夫かと。
それで平気だったら購入を検討すればいいと思いますよ。
ちなみに本当に限定のようで、今では売っている店がかなり少ないみたいです。
欲しい人はお早めに。
…といっても通常版だってそんなに違いは無いと思いますけどね。たぶん。
よっぽどハードな使い方をするのでなければ……ねぇ?
音量を固定して他の機種と比べた場合、音はかなり大きめに出力されるようです。

メーカ:オーディオテクニカ
型番:ATH-M30
実売価格(2009年01月現在):5000円前後
形式:密閉式
プラグ:標準/ミニプラグ両用可能。変換プラグはネジ式。かなりしっかりした作りで高級感があり、耐久度は高そう。
コード:約3.4mのストレートタイプ。太めで丈夫そうな感じ。見た目より柔らかいので癖は付きにくい。
付属品:特に無し。
装着感:イヤーパッドがちょっと小さくて耳が潰されてしまい、長時間使うと汗で耳が痒くなってきます。パッドの堅さは柔らかめ。
重さ:軽い感じ。
使ってみた感想:モニターヘッドホンだけあって、低音から高音までまんべんなく出ている感じがしますね。
もちろん「you can't fxxk me」のピアノの音もバッチリ聞こえてきます。
全体的にちゃんとクリアで奥行きもありますし、低音の迫力も十分でしょう。
元の音を変な味付けをせず、素直にそのまま出力しているように思えますね。
だからまさにモニター用なんじゃないかと。
きっと何を聴いても満足出来ますよ。
ただ、長く使っていると耳が潰されているのがちょっと気持ち悪くなってくるので、
そこが私としては非常に惜しいところだと思います。
逆に耳が潰されても気にしない人にはもうほとんど文句なしにオススメ出来ます。
何より値段も手頃ですし。
あとは…一応楽器用という位置づけらしいので、コードが長くなっているんですが…持ち運ぶにはかなり邪魔ですね。
ですから家専用にした方がいいかもしれません。
でも持ち運ばないならここで紹介されている中ではコストパフォーマンスはほぼ最強かと。
ちなみに、メガドラ音源やFM音源をこれで聴くと…化けます。
たぶん「ここまで迫力があるものだったのか!?」と驚くんじゃないでしょうか。
音量を固定して他の機種と比べた場合、音は少し小さめに出力されるようです。

メーカ:オーディオテクニカ
型番:ATH-M50
実売価格(2009年01月現在):12000円前後
形式:密閉式
プラグ:標準/ミニプラグ両用可能。変換プラグはネジ式。かなりしっかりした作りで高級感があり、耐久度は高そう。
コード:通常時約1.2m、最大約3mのコイル式。太さは中程度。それなりに耐久度はありそう。
付属品:専用の収納ポーチ。合皮製っぽいですが、紐は貧弱。ロゴは無し。
装着感:イヤーパッドが大きめで柔らかく、すっぽりと耳全体を覆ってくれるのでかなり良い感じです。
重さ:重めな部類かと。
使ってみた感想:M30の上位機種という位置付けのはずですから、聞こえ方も同じ傾向ですね。
でもさすがに値段が違うだけあって、バランスの良さそのままに質がさらに上がっているように感じます。
より迫力が増し、今まで分からなかったような音にも気付ける…みたいな。
たぶん耳への密着度が上がったことも影響しているとは思いますが…。
というわけで、当然ながら何を聴くにも十分な力を発揮してくれるでしょう。
ファミコン音源だってゴキゲンです。(笑
ちなみに、もし擬人化するならば…純粋培養されたすっぴんでも綺麗な純和風のお嬢様…といったところでしょうか。
まぁ何というか…高潔ですね。印象としては。
でも親しみやすいんですよ。本当に。
装着感はここで紹介した中では一番良いですし、折りたためて持ち運びもしやすいということで、
私としてはこれが決定版だと思います。
やはり国産だと身体に合うんでしょうかねぇ?
我が国の技術を嘗めてはいけませんな。
とにかくこれは一押しです。一度お試し下さい。
音量を固定して他の機種と比べた場合、音は大きめに出力されるようです。

(更新日:2010/10/01)
メーカ:オーディオテクニカ
型番:ATH-A900
実売価格(2010年10月現在):13500円前後
形式:密閉式
プラグ:標準/ミニプラグ両用可能。変換プラグはネジ式。M50とほとんど同じだが、コード付け根の素材が違う。
コード:布巻きで約3m。太さは中程度。癖が付きにくく、取り回しがし易い。
付属品:無し。
装着感:イヤーパッドが大きめで柔らかく、すっぽりと耳の外側を覆ってくれるのでかなり良い感じです。
重さ:金属が使用されているので重いですが、重量が分散される形状になっているお陰でそれほど重く感じません。
使ってみた感想:ほとんどM50と似たような感じではありますが…こちらの方がスペースに余裕がある分、
若干開放感のある音になっているような気がします。気がします。
装着感は当然ながらこっちに軍配が上がります。長時間使うなら、なおさらでしょう。
ただし、絶対に折りたためませんし、かさばる形ですから…持ち運んで使うのは困難かと。
というわけで、用途に応じて使い分けるのがいいんじゃないかと思いますよ。
音に関しては文句ありません。モニター用の名に恥じないバランスの良さを持っています。
音量を固定して他の機種と比べた場合、音は大きめに出力されるようです。


イヤホン編

メーカ:フィリップス
型番:SBC-HE580
実売価格(2009年01月現在):1500円前後(?)。どうやら生産終了品のようですが、探せばまだ売っているところもあります。
形式:インイヤー式
プラグ:ミニプラグ。横に90度曲がっています。
コード:目測約1.2mのストレートタイプ。イヤホンとしては一般的な太さだと思われます。途中にスライド式のボリュームが付いてます。
付属品:専用のハードケース。ぐるぐる巻いて収納します。
装着感:いわゆる普通のイヤホンなので、使っていて変な感じはしません。ただ、長時間使うと耳の形によっては当たって少し痛くなります。
使ってみた感想:多少はキック音が来るのは良いんですが、その他の低音部分は物足りないような。
たぶん中音重視というか……やっぱり低音が出ていないだけかもしれませんねぇ。
そして細かい音までフォローされていない感じがします。
ファミコン音源まではまだ平気ですが、メガドラやFM音源は迫力不足になってしまう気が。
まぁ…とりあえず受信機なんかに繋いで使ったりするには十分でしょうか。
デザインからして音楽を聴いているようにしか見えませんし。
…これもまさに値段通りの性能と言えそうです。
でもボリュームが標準装備なのは、電車のアナウンスが聞こえにくい時などに即座に対応出来るので役立ちます。
ケースに収納すれば携帯性も抜群ですし。
ただし音漏れはけっこうするみたいですからお気を付け下さい。
音量を固定して他の機種と比べた場合、音は大きめに出力されるようです。

メーカ:フィリップス
型番:SHE9500
実売価格(2009年01月現在):1800円前後
形式:カナル型
プラグ:ミニプラグ。コードの接続部分が小さくてちょっと頼りない感じ。
コード:約1.2mのストレートタイプ。60cmのところで分割して長さの調節が可能。今にもちぎれそうな細さですが、意外と柔軟性はありそう。
付属品:音が出る部分のみを収納出来るハードケースと、それにコードも加えて仕舞える巾着。入れるのが多少面倒です。
装着感:耳の穴を犯される感じがするので、人によっては駄目かもしれません。長時間の使用も疲れる感じがします。
使ってみた感想:低音は全般的にけっこう効いて、細かい音もそれなりに拾っている感じがします。
耳への密着度が高い装着方法による恩恵もあるのでしょう。きっと。
しかしやはり低音が良い代わりに「you can't fxxk me」のピアノの音は微妙に埋もれてしまっているような気が。
といってもそれほど問題にはならないレベルでしょうけどね。
従って、何を聴くにも使えるのではないかと。
値段の割にはかなり良い感じでしょう。
イヤホンなので当然持ち運びやすいですし、物凄く音にこだわるのでなければ外出用にはこれで十分だと思います。
でもコードが何かに挟んだらすぐ断線してしまうんじゃないかと思うくらい貧相なのはちょっと気になります。
あと、長時間使っていると耳の穴が痒くなったりするので、好みは別れそうですね。
そして電車内で音量を上げているとアナウンスが聞こえなくなる場合があります。
ですが音漏れはほとんど無さそうですから、そこは安心でしょう。
音量を固定して他の機種と比べた場合、音は大きめに出力されるようです。
…というか耳の穴の奥に入れているんですからそんなのは当たり前だと思いますが。(苦笑

メーカ:フィリップス
型番:SHE9700
実売価格(2009年01月現在):2800円前後
形式:カナル型
プラグ:ミニプラグ。コードの接続部分が小さくてちょっと頼りない感じ。
コード:約1.2mのストレートタイプ。60cmのところで分割して長さの調節が可能。SHE9500よりは太くてしっかりしている。
付属品:合皮製のセミハードケース。どう使えばいいのかイマイチよく分からない。
装着感:SHE9500と大体同じですが、こっちの方がより固くて嫌な感じがします。…使い込んでいないからでしょうか?
使ってみた感想:キック音も他の低音も効いていて、バランスも悪くはありません。
「you can't fxxk me」のピアノの音もしっかり聞こえますし。
しかしファミコン・メガドラ・FM音源を聴いても特に迫力が増すことは無いんですよね。
どうやら音源による何かの違いで、同じ低音といっても再生には得手不得手があるようです。
つーか古い音源だと明らかに中音から高音だけがメインになってますよ。
まさかここまで違うとは……
従って、ファミコン音源とかその辺りを聴くには向かないようです。
あ、オーケストラも音の深みが足りないので行進曲は駄目ですね。
つまり…低音を強化する機能(?)は一部にしか効果がない偽物ということかもしれません。
しかもある程度音量を大きくしないと全てがこもって聞こえるので、
ちゃんとした音にするには嫌でも大音量で再生しなければならないことに……
だから音量を控えめにしてゆったりしたくても出来ないんですよ。
音のクリアさではSHE9500に勝っていますが、他の部分では全て下回っているように感じますね。
…う〜ん……もしかしたらエージングが足りないからなのかもしれませんけど…
とりあえず現時点ではそういう評価をするしかないです。
というわけで、あともうしばらくエージングをしてみて、それで何か変化があったら追記しますね。
…そして20時間くらいメガドラ音源でエージングしてみました。
えーと…多少は良くなったような気がしないでもないような…?
…あ、今気付きましたが、耳の穴に思いっきり突っ込むと低音の問題は一気に解決するようです。
でも…それだけはやりたくなかったのであえてやってなかったんですよね。
本来の性能を発揮するんだとしても、無理に突っ込むとかなり不快ですから私には耐えられません。
SHE9500はまだ何とか許せるんですが、こっちはどうも感触が固くて……
…慣れれば大丈夫なんでしょうかねぇ?
しかし長時間の使用はどう考えても耳に悪そうなので…使うとしてもやっぱSHE9500かなぁという感じが…
音量を固定して他の機種と比べた場合、音は大きめに出力されるようです。

メーカ:オーディオテクニカ
型番:ATH-CK300M
実売価格(2009年12月現在):1500円前後
形式:インイヤー式
プラグ:ミニプラグ。コードの接続部分は大きくも小さくもない印象。
コード:約1.2mのストレートタイプ。左右の長さは同じ。一般的な太さで強度はそれなりにありそう。
付属品:皮っぽい感じの袋。かなり大きめなので余裕で他の物も入れられそう。
装着感:軽い感じであまり苦になりませんが、人によっては長時間装着していると痛くなるカモ。(私は痛くなりました)
使ってみた感想:全体的なバランスは悪くないようです。
「you can't fxxk me」のピアノの音もそれなりに聞こえますし。
しかし、全体的にちょっとはっきりしない感じがするというか……いまいち踏ん張りに欠ける印象がありますね。
慣れてしまうとあんまり気にならなくなりますけど、もうちょっと良い機種と比べると違いが分かってしまうでしょう。
といってもこの値段にしてはけっこう頑張っている感じの音じゃないでしょうか。たぶん。
キック音もちゃんと出てますしねぇ。
物凄くこだわる人でなければ特に問題なく使えると思いますよ。
私も別に不快にはなりませんし。
とりあえず、変な癖は持っていないんでしょうね。
激安な店なら1000円くらいの時もありますし、コストパフォーマンスは高いですよ。
ただ、音漏れは割とするみたいですから、公共の場所での音量の上げすぎには注意して下さい。
う〜ん…値段が値段だからなぁ……と思っていたら意外と悪くなくてちょっと驚きました。
安くてそれなりの性能を求めている人にはオススメかもしれません。
音量を固定して他の機種と比べた場合、音は小さめに出力されるようです。

(更新日:2010/09/10)
メーカ:オーディオテクニカ
型番:ATH-CK90PRO
実売価格(2010年09月現在):13800円前後
形式:インイヤー式
プラグ:ミニプラグ。コードの接続部分はL字型に90度曲がっている。
コード:約1.2mのストレートタイプ。左右の長さは同じ。一般的な太さで強度はそれなりにありそう。
付属品:皮っぽい感じの袋。かなり大きめなので余裕で他の物も入れられそう。
装着感:小さいイヤーピースを使っても耳穴が拡張される感じがしますが、長く使っていればたぶん解消されます。
使ってみた感想:さすがにモニター用のイヤホンだけあって、高音から低音まで満遍なく出力しているようです。
当然ながら「you can't fxxk me」のピアノの音もバッチリ聞こえます。
安い機種と比べると、音の奥行き(?)が全然違いますね。
遮音性は相当なもののようで、普通の音量で音を出しているだけで電車のアナウンスがほぼ完全に聞こえなくなります。
周囲の雑音を気にせず音に集中したい時には良いんですが、乗り過ごし等には注意した方がいいと思います。
何しろ、静かな部屋で装着すると、自分の心音が聞こえてくるくらいですから。
同時に音漏れもかなり少ない印象ですから、「どこでも存分に音楽を楽しみたいけどヘッドホンは重いから嫌だなぁ」という人にはオススメかもしれません。
ただし、しっかりと耳の穴に入れておかないと本来の性能を発揮できないので、長時間使うなら耳の穴が痛くなるのを覚悟した方がいいでしょう。
でも時間が経過してピースが馴染んでくれば意外と大丈夫になると思いますよ。今までの経験からして。
デザインは何の飾り気もない質実剛健な感じですが、私はむしろそういう方が好きです。
さらに素直な音の表現という性能も加味してもし擬人化するならば、
真面目で実直で、何でもこなせる大和撫子(もちろん黒髪!!)…といったところでしょうか?
とにかく、聴いていて気持ちが良い音を出してくれます。
しかも性能に余裕があるのか、音量を上げていってもあまり不快にならないんですよね。
「音量を上げすぎると音が割れたりして、ただやかましいだけになってしまう安物とは違うぞ!!」と主張しているようです。(笑
普段はヘッドホンでいいと思いますが、重くてかさばる物を持っていきたくない移動中に使うには最適でしょう。
値段も手頃な範囲内ですし……かなりオススメです。
音量を固定して他の機種と比べた場合、音はかなり大きめに出力されるようです。

以上で終わりです。
一般的な嗜好の人にはたぶん参考にならなかったとは思いますが、
最初に書いたようにそもそもそういうコンセプトの企画なので…ね。
最後にベストな一品を選ぶとしたら…もちろんATH-M50で決まりです。
スピーカもそうですが、やはり一万ちょっと出すとそれなりのものが買えるみたいですな。
それではこれでお別れです。
…後で何か新しく購入したら追加する可能性もありますけどね。
もしそういう機会があればまたお会いしましょう。
…という表現はおかしいかな?(汗

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